アメブロにも書いたのですが、ライトノベルで私の性格を変えた良書のひとつです。
主人公の中島陽子は常に親や同級生の目が気になる学級委員長で、そんな彼女が麒麟である景麒に異世界である十二の国からなる世界へ放り出されることから始まる物語です。
私もその頃は部活動にも入り、そこそこ仲良い友達もいたりはしていたのですが、好意に見返りを求める癖がついており、それ以外の無償のボランティアなどする人の気持ちが分かりませんでした。結局のところ「いいことをした自分」という評価が好きなんだろうと思っていたのです。
人の評価が自分のアイデンティティであった陽子は、自分を災厄を連れてくる異邦人(海客)としか見ない周りにすぐ恨みつらみ・疑心暗鬼にとらわれ、唯一親切にしてくれた半獣の楽俊も疑い見殺しにしようとします。
そんな中で、陽子が絞り出すように言った言葉「人に親切にされなければ親切にしてはいけないのか」「人が私に親切にすることと私が親切にすることには何の関係もない、私がそうしたいからするんだ」というセリフには当時雷に打たれたような心地がしたものです。
その頃から、私がしたい事を基準に行動を考えるようになりました。そんな「十二国記」も発表されて30年、あの頃の気持ちのまま歳は取れているでしょうか?
当然この仕事は報酬を頂く仕事ではありますが、その人の人生に私ができることがあればしたいという一念を忘れずに向かいたいと思うのです。
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